夢。
こんにちは
栗猫です。🐾
皆さんは将来の「夢」を考えていますか?
私はやりたい事が多すぎてまだちゃんと整理できていません。
今日はとある「未来の自分」と言うテーマで書かれた作文について話したいです。
その作文は私の同級生が書いたものでした。
他の作文とは違い手書きでプリントされており、文字がびっしり詰まった1ページでした。
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その同級生とはもう何年も会話をしていないが、
それが理由だからなのか最初にあった頃から今まで印象が全く変わらない。
その人を見て最初に思い浮かべるのは「飛行機」だ。
一言で言えば変な人だが、よく言えば情熱がある人だ。
自分は休み時間をよく好物のシュークリームを買いに売店に行っては少人数の友達と一緒に過ごしたり、一人でカフェテリアの椅子で座ったりしていた。
ある日の休み時間中、新しく入ってきた転校生はやけに分厚い本を教室から持ち歩き近くの椅子に座った。
その分厚い本を舐める様に目をキラキラさせながら隅々の文字まで読むその姿はまるで受験勉強に励む高校生の様であった。bookworm (本の毛虫)とはよく言った物だ。
友達の一人がその子に「それ何の本?」と聞いた。
彼は黙って分厚本の一面を両手でその子の前に広げて見せた。
そこには飛行機の図や一機一機の詳細説明などがびっしり書かれていた。
どうやらそれは飛行機の図鑑の様だ。
「パイロットになりたいんだ」
席を立って彼はそう言った。
その出来事をきっかけに、毎日休み時間になっては分厚い本を抱えて教室を出る彼の後ろ姿を見送っては密かに彼の夢を応援していた。
ある時彼は、広場でドッジボールをしている子供たちがいる中で一人ポツンと空を見上げていた。
その視線に合わせて上を見上げてみると、一機の飛行機が小さく見えた。
彼はその飛行機を見つめ、腕をピンと伸ばして指を刺しながら
この広場から見えるはずもないその飛行機の便名を言い当てたのだ。
いくら目が良くても背が高くても人間の目で見るのは不可能と断言しても良いくらいの文字を何故自信満々に言えるのかさっぱりわからなかった。
後から聞いた話だが、彼は毎朝飛ぶ飛行機の便名を調べていてその的確な時間すらも暗記していると言う事らしい。
流石と言って良いほどの飛行機オタクっぷりだ。
話が長くなってしまったが、この飛行機オタクとは学校で合わなくなって以来何かの行事に顔を出した際にしか会う事がなくなった。
元々自分が無口な方という理由もあり、ちゃんと話した記憶は1、2回程しかない。
だが三年程たった今でも稀に彼に会う事があると彼の夢は今どうなったのか、変わりないのかが気になる事がある。
今日同級生達が今年書いた未来の自分についての作文を読んで分かった事は、彼は夢を諦めていない事、そして今現在進行型で飛行機オタクである事だ。
書かれた文章を全て読み終えた際、他の作文で感じた事の無い様な感動を覚えた。
それは小さい頃の図鑑に目を輝かせていた彼の過去をこの目で見たと言う事もあるだろう。
みんな成長していて、みんな自分なりの生き方や考え方を持って日々を歩んでいるのだなと感じた。きっと夢を諦める人も新しい夢を見つけた人も沢山いるだろう。しかし、何が間違いで何が正解かは自分自身が決める事だ。
本当にやりたい事や貫きたい事、学んでみた事がある事は素晴らしい事だと思います。
皆さんも夢に向かって無理しない程度に頑張ってください
応援しています。📣
では。🌰🐈